「インド就職に興味はあるけど、何から始めればいいかわからない」そんな方に向けて、インド就職(現地採用・駐在候補含む)のリアルを、求人傾向・給与レンジ・就労ビザ・生活費・転職活動の進め方まで、1本にまとめました。
この記事を読めば、検索でよく見る情報の点が線につながり、あなたにとってインド転職が“アリかナシか”が判断できるようになります。
インド就職とは?「現地採用」と「駐在」で何が違う
インドで働く日本人の働き方は大きく2つです。
- 現地採用(ローカル採用):インド法人に直接雇用され、給与も基本は現地水準。求人が多く、未経験可も見つかりやすい。
- 駐在(日本本社採用→赴任):待遇は日本基準になりやすいが、枠は少なく、社内選抜が基本。
検索キーワード「インド就職」で出てくる求人の多くは、実は現地採用です。だからこそ、最初から「駐在待遇」を期待してしまうとミスマッチになりやすい。逆に言えば、現地採用は入り口が広いので、キャリア再構築にも使えます。
2026年のインド求人トレンド|どんな職種が多い?
インドの日本人向け求人は、都市(グルガオン/デリー/ムンバイ/バンガロール/チェンナイ)に集中しがちです。募集が目立つのは次の領域。
1) 営業・マーケティング(製造/物流/日系サービス)
求人の“主役”になりやすいのが営業系。理由はシンプルで、インドは市場変化が早く、現場で顧客を動かせる人材が不足しやすいからです。
例:日系メーカーの北インド拠点立ち上げ営業、物流(引越)営業、日系向けサービスの営業など。
向いている人
- 自分から動ける(指示待ちが苦手な人ほど強い)
- 調整が多い環境を楽しめる
- “完璧な正解”がない状況で前に進める
2) バックオフィス(総務・秘書・リサーチャー)
「インド就職=営業だけ」と思われがちですが、総務・事務・リサーチ系も一定数あります。
市場調査や資料作成、翻訳、出張者対応、経費精算など、日系企業の“インド運営”を回す役として価値が出ます。
3) 医療サポート(日本人対応・エリアマネージャー)
病院常駐で予約対応~保険請求まで幅広く見るポジションがあり、未経験可で募集が出ることも。英語は「日常会話レベル」要件のこともありますが、実務では丁寧さと段取り力が問われます。
4) コンサル・リサーチ・投融資(ハイレンジ)
経営コンサル、投融資(Fintech・VC関連)は、年収帯も上がりやすい一方で、
英語×分析力×実務経験が前提になりがち。インドならではのダイナミックさ(CXOと直接会話、案件の成長スピードが速い)を味わえる領域です。
インド就職は稼げる?給与・年収の目安と見方(CTC注意)
インド求人を見ていると、月給表記でも年収表記でも出てきます。さらに重要なのが、インドでは年収をCTC(Cost to Company)で提示するケースが多いこと。
CTCとは?
ざっくり言うと「会社があなたに払う総コスト」。日本でいう手取りとは感覚がズレます。税金・社会保険的な控除に加えて、制度上の積立(PFなど)が絡むこともあるので、オファーを見たら“手取り換算”で考えるクセが重要です。
給与レンジのイメージ(日本人向け求人でよく見る帯)
- 未経験~サポート系:月 135,000〜200,000 INR 前後
- 営業・バックオフィス経験者:月 150,000〜400,000 INR 前後
- 投融資・専門職(高経験):月 180,000〜500,000 INR など幅広い
- 駐在・日本本社採用絡み:日本円年収で 700万〜1300万 なども(ただし枠は少ない)
大事なのは「高い・安い」ではなく、生活費と将来のキャリア価値に対して妥当かで判断することです。
生活費はどれくらい?インド就職で“暮らせる”の現実
都市や生活スタイルで大きく変わりますが、目安としてよく語られるのは以下。
- 家賃:月4〜6万INR帯で、広めの物件も狙えることがある(地域差大)
- 自炊中心:食費は抑えやすい
- 日本食外食:頻度が増えると一気に支出増
- 移動(Uber/Auto/メトロ):都市部は便利でコストも調整しやすい
結論として、月15〜20万INR帯でも“工夫すれば貯金できる”設計は可能です。
ただし、インド生活は「お金」よりも、衛生・騒音・交通・段取りのズレなどのストレス耐性が幸福度を左右します。
英語力とヒンディー語:結局どれが必要?
よくある誤解が「インド=ヒンディー語必須」。
現実には、ビジネス現場の共通言語は英語が中心です。日系企業でも社内は多国籍で、英語で調整するシーンは普通にあります。
- 最低ライン:短い文で誤解なく伝えられる(シンプル英語)
- 武器になるライン:会議で主張と合意形成ができる
- ヒンディー語:できると生活が楽&関係構築が速い(ただし必須ではない)
英語に自信がない人ほど、最初は「流暢さ」ではなく、
短く・明確に・確認しながら進める英語を意識すると、評価が上がりやすいです。
就労ビザ(Employment Visa)で詰まらないための基本
インドで働くには就労ビザが必要で、基本は雇用主(企業)が書類を用意します。
ここでのポイントは2つだけ覚えておけばOKです。
- 求人応募の段階で「ビザサポート有無」を必ず確認
- ビザ要件は“制度変更があり得る”ので、最新は必ず企業・エージェントに確認
ネット情報だけで判断すると、年によって条件が微妙に変わったり、運用が変わったりして事故ります。“最終確認は現地の採用実務側”が鉄則です。
インド転職の進め方|最短で内定に近づく5ステップ
インド就職は、いきなり企業の採用ページを巡回しても効率が悪いことが多いです。日本人向け求人は、エージェント経由で動くことが一般的。
STEP1:転職軸を3行で言えるようにする
- なぜインドか
- どの都市か(複数OK)
- どんな職種・業界か(優先順位)
STEP2:エージェントに複数登録して“求人の偏り”をなくす
就職エージェントは「どこが正解」ではなく、担当者と求人の相性が正解です。
STEP3:CV(英文)と職務経歴の“成果”を先に整える
インドは実務で英語を使う前提の求人が多いので、英文CVがあると一気に通りやすくなります。
ただし、流暢な英語より成果の数字と役割が重要。
STEP4:面接対策は「なぜインド」「なぜその都市」が9割
日本の転職よりもここを深掘りされやすいです。
例:グルガオンなら日系企業集積・北インド営業、ムンバイなら金融・商社・港湾物流、など。
STEP5:オファー条件は“手取り・福利厚生・サポート範囲”で比較
給与だけで選ぶと、住居・医療保険・通勤車・一時帰国手当などで逆転します。
「月給」+「生活の守られ方」の合算で判断しましょう。
未経験・新卒でインド就職は可能?向いている人の特徴
結論、可能です。実際に「未経験可」「新卒可」の募集は一定数あります。
ただし、向いている人・しんどくなる人の差ははっきり出ます。
向いている人
- 変化が多い環境で折れにくい
- 完璧より“前に進める”を優先できる
- 誤解が起きたら、淡々と確認し直せる
- 小さな不便を“仕様”として受け流せる
しんどくなりやすい人
- 予定のズレに強いストレスを感じる
- 役割が曖昧だと動けない
- 周囲が察してくれる前提で働きたい
インド就職は、スキル以上に性格の相性が大きい。ここを見誤らないのが最大の成功要因です。
よくある質問(FAQ)
Q. インド就職で人気の都市は?
求人が多いのはグルガオン(デリーNCR)/ムンバイ/バンガロール/チェンナイあたり。日系企業の集積と職種の幅で選ぶのが現実的です。
Q. ヒンディー語ができないと無理?
仕事は英語中心のことが多く、必須ではないケースが多いです。ただ、生活や人間関係はヒンディー語が少しできるだけで一気に楽になります。
Q. インド就職はキャリアにプラス?
「何をやったか」が明確なら強いです。特に、少人数で裁量が大きい環境になりやすく、意思決定・交渉・運用構築の経験が積めると、市場価値が上がりやすいです。
まとめ|インド就職は“条件”より“設計”で勝てる
インド就職は、給与や肩書きだけで見ると判断を誤ります。
勝ち筋はシンプルで、
- 入国前:求人選びとオファー条件の見極め
- 入国後:英語での実務遂行+幅広い経験を“成果として言語化”
- 1〜3年後:日本帰国・駐在化・インド内転職・第三国転職などに展開
この設計ができれば、インドは「大変な国」ではなく、キャリアを一段押し上げる加速装置になります。

