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ホルムズ海峡危機禍の留学受け入れ状況・各国の渡航最新情報

ホルムズ海峡危機禍の留学受け入れ状況・各国の渡航最新情報

2026年2月、史上初のホルムズ海峡封鎖が現実となりました。エネルギー危機・円安・物価高騰が連鎖するいま、「海外に出る」という選択肢はどう変わるのでしょうか。まだ誰も書いていない視点で読み解きます。

2026年春、この組み合わせは日本の若者にとって最もリアルな問いになりつつあります。エネルギーコストの急騰は航空運賃を押し上げ、円安はさらに加速し、海外の学費・生活費は日本円で見れば数年前の倍近い水準になりかねません。一方で、危機の時代だからこそ「外に出る」ことの意味は増しています。いま起きていることを整理し、留学を考えるすべての人に向けて、地に足のついた分析をお届けします。

目次

まず知るべき「ホルムズ危機」の全体像

2026年2月28日、米国とイスラエルはイランの軍事・核施設への協調空爆を開始し、最高指導者ハーメネイーが死亡しました。これに対しイランは革命防衛隊(IRGC)を通じてホルムズ海峡の封鎖を宣言、ミサイルと無人機による商船攻撃を開始しました。

・2026年2月28日
米・イスラエルによる「エピック・フューリー作戦」開始。イランの最高指導者が死亡。イラン革命防衛隊がホルムズ海峡「敵対国向け封鎖」を宣言しました。

・3月上旬
1日あたりの海峡通過隻数が120隻から5隻へ激減しました。150隻超のタンカーがペルシャ湾内で漂流・停泊。カタール・QatarEnergyが不可抗力(フォースマジョール)を宣言しました。

・3月8日
ブレント原油価格が1バレル100ドルを突破しました。4年ぶりの水準です。

・3月中旬以降
原油はピーク126ドルに到達しました。海上保険料が平常時の10倍超に急騰。日本政府が国家備蓄(約8,000万バレル)の放出を決定しました。

・4月3日現在
封鎖開始から34日が経過しました。英国主導の40カ国外相会合が開催され、戦後の海峡再開に向けた国際枠組みの構築が動き出しています。情勢は依然として流動的です。

日本への直撃度は世界でも突出しています。原油の中東依存度は約94%で、そのうちホルムズ海峡経由が約90%です。中国は約3分の1をこの海峡に依存していますが、石炭やロシア産エネルギーという代替手段があります。日本にはそれがほぼありません。ある分析は「中国にとってホルムズ封鎖は肋骨のヒビだが、日本にとっては心臓直撃」と表現しています。

「留学」への影響:4つの経路

エネルギー危機が留学にどう波及するか、主なルートを整理します。影響は「コスト」「安全」「キャリア価値」「心理」の四方向から同時にやってきます。

1. 航空運賃の高騰

ジェット燃料はほぼ石油由来です。原油が100ドルを超えると各社は燃油サーチャージを引き上げます。欧米路線で往復10〜15万円の追加負担が現実的なシナリオとなっています。

円安・物価高の加速

原油高→貿易赤字拡大→円安圧力という構造です。Business Insiderは「超円安・1ドル200円」シナリオも指摘しています。現地の学費・家賃・食費が円建てで跳ね上がります。

現地の景気後退リスク

欧米・アジアも物価高とエネルギーコスト増に直面しています。受け入れ先大学や語学学校の財務悪化、奨学金縮小、インターン機会の減少が起こりえます。

安全・渡航リスクの変動

中東・湾岸地域への留学・インターンは直接的な安全上のリスクが高まっています。それ以外の地域でも、反日感情の変化・テロリスクの上昇など間接影響に注意が必要です。

中東・湾岸諸国への留学はどうなるか

UAE(ドバイ・アブダビ)、カタール、サウジアラビア——これらの湾岸諸国は近年、世界トップ大学の分校誘致や奨学金制度の整備を進め、日本人留学生・就職希望者の注目を集めてきた。しかし今回の危機は、これらへの計画に直接影響する。

UAEはミサイル攻撃を受けつつもエネルギーパイプラインの迂回ルートを活用して一部の原油輸出を継続している。カタールはフォースマジョールを宣言したが、カタール自体が攻撃対象ではなく、LNG施設の安全性については慎重な評価が必要だ。サウジアラビアは紅海側パイプライン(東西パイプライン)を持ち、比較的安定しているとも言えるが、ホーシー派の紅海攻撃再開リスクがある。

UAE(ドバイ・アブダビ)

渡航危険情報の引き上げを確認。大学・学校の多くは通常営業を継続しているが、航空便の乱れがある。

カタール

ドーハは米軍基地が攻撃を受けた。在留邦人への注意喚起が出ており、新規渡航は外務省情報を逐次確認すること。

サウジアラビア・バーレーン

直接的な攻撃リスクは相対的に低いが、情勢次第で急変の可能性あり。

欧米・東南アジア・オーストラリア

直接の安全リスクはないが、エネルギーコスト上昇による物価高・景気後退の間接影響に注意。

留学を考える人へ:今すぐできる7つのアクション

📋 ホルムズ危機下での留学準備チェックリスト

  1. 外務省の海外安全情報を毎日確認する。渡航先の危険情報レベルは数日で変わりうる。特に中東・湾岸地域は必須。
  2. 資金計画に「エネルギーショック」のバッファを加える。年間予算の15〜20%増しを想定し、緊急帰国費用も別途確保する。
  3. 為替ヘッジを学ぶ。外貨預金・外貨建て積立など、円安が進む前に準備できる金融手段を把握しておく。
  4. 航空会社・旅行保険の「紛争条項」を確認する。戦争リスクは標準プランで対象外の場合が多い。追加オプションの有無を必ず確認。
  5. 「地政学×自分の専攻」でキャリアを再定義する。今回の危機で需要が生まれる職種・分野を研究し、留学先・専攻選びに反映させる。
  6. オンライン留学・ハイブリッド型も選択肢に入れる。渡航が困難な期間でもネットワーク形成を止めない。現地留学の準備期間として活用する。
  7. 「危機の中で動いた記録」を残す。ブログ・SNS・ポートフォリオ——不安定な時代に意思決定した自分の思考プロセスは、将来の就職・起業で最強のコンテンツになる。

まとめ:不安定の時代に「動く人」が未来を作る

ホルムズ海峡の封鎖は、日本社会の脆弱性——エネルギーの対外依存、円建て資産への過度な集中、地政学への無関心——を一気に顕在化させた。これは1970年代の石油ショック以来最大のエネルギー供給障害と評されている。

しかし、危機は同時にチャンスでもある。エネルギー転換・サプライチェーン再編・地政学リスク管理というテーマで世界が急速に動く中、その現場に近い場所で経験を積んだ人間が、10年後の日本を(そして世界を)動かすことになる。

「留学できない理由」はいつの時代にもある。コロナがそうだったように、ホルムズ危機もいつかは終わる。問題は終わった後ではなく、「混乱の最中に何をしていたか」だ。

情勢を注視しながら、行動の準備を止めないこと。それが、2026年春の留学希望者に伝えられる最も誠実なアドバイスだ。


【情報の扱いについて】
本記事は2026年4月3日時点の公開情報(Wikipedia・JETRO・中東調査会・笹川平和財団・Bloomberg・時事通信・Business Insiderなど)をもとに作成した情報提供・考察記事です。情勢は極めて流動的であり、個別の渡航・投資・進路決定については最新の外務省海外安全情報、各大学・機関の公式発表、専門家への相談を必ずご確認ください。本記事の情報を利用したことによって生じた損害について、筆者は責任を負いかねます。

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この記事を書いた人

教育系ライター。語学学校、プログラミングスクールのマネージャー、留学カウンセラー、英語学習サイト編集長の経験。1児の母。現在海外在住。

これからの教育に役立つ情報をお届けします。

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